救急医療ための機器システムについて

                        若松秀俊  (45電工)

 救急医療は大変重要な事柄ですが、特に今は新型コロナウイルスによるパンデミックにより注目されています。自分の教え子が今まさに医療で奮闘してることを思い、もとより専門の業務に関連のあることから、生命の維持に関連する重要事項を思い出して、僭越ながら拙著をご紹介します。

 医療に従事する者が工学系の知識がまるで無いことを20年ほど前には教育現場で真剣に悩んでいました。それを学内で事あるごとに主張していましたが、医科大学では医学そのものが解れば良いとのことでした。
 この本は、他大学 他病院で評価を受けたようです

 小生は現在も後継者とともに、血栓による心疾患時の血流障害(心筋梗塞)や重度脳循環障害(脳梗塞)の物理的治療の研究を継続してます。現在小生の弟子と外国への投稿論文を書いています。なかなか現役を辞めるのが困難です。

資料1: 単行本 【緊急医療のための機器システム】

要 旨

救急医療のための機器システム
―循環と呼吸の管理-

東京医科歯科大 名誉教授  横浜国大 電工卒 若松秀俊

 救急医療では第一に循環・呼吸管理に関する操作と対応する処置が誤りなく速やかに行い得ることが大切である。本書はこれに注目した救急医療について、検査と治療を計測と制御の観点から統一的に捉え,実践と評価を行うための機器システムの基礎的知識を与えるものである。すなわち、 救急医療にあたってどのような機器がどのような環境で使用されるのか、その安全性がどうすれば、確保できるのか、また保守管理を含めて機器使用に関する基本的知識を原理的に提供する。

 本書は救急医療で何がなされるかに関心を持つ人々、医療科学を志す学生、大学院生、医師、看護師、臨床検査技師、臨床工学士、救急救命士を対象としていている。


資料2 脳低温療法のための水冷式脳温自動制御

 一般向けのやや古い資料ですが軽く、ご覧いただければ幸いです。また wakamatsu hidetoshi hypothermia を Keywordとしてネットででもご覧いただけます。