横浜国立大学工学部第四寮

43年ぶりに帰って来た絵

深作 三郎  応化(S38)

 2006年2月21日 幕張で弘南寮のOB会に出席して、諸先輩と久し振りにお会いすることができました。40年卒の金属科の萩原さんも出席されていた。萩原さんから「深作さん、絵のおみやげがあるよ」と言われたとき一瞬何のことか分らなかったが包みを開いてみてびっくり!なんと私が学生時代に描き、気にしていた絵ではないか!

     

 キャンパスの裏は長い間食堂の空気吸い、飴色に変色しているが、裏面にS.F.のサインが読める。  38.3.29 深作氏よりと記述がある

 萩原さんのお話しによると、1991年11月1日に弘南寮が解体される日に行って、食堂に絵が飾ってあるのをみつけ、誰かが描いたのだろうと思って取り外し、お宅に持ち帰って下さったとのことです。サインが{S.F.]と書いてあるが誰だか不明なまま御自宅に15年間保存してあったとのことです。今年(2006年のこと)になってたまたまこの絵の裏に38.3.29、深作氏より」とのメモがあるのを見つけ、深作が描いたのだということが分かり、当日のOB会に持って来て下さったという次第でした。
 思い出すに退寮する日にオジサンに渡し、オジサンが書いてくれたメモと思われます。これまで水彩で描いていましたが、初めての油絵だったので思いが深かったわけです。

  寮が解体されるといううわさを聞いていましたが、100%ゴミとして燃やされるとあきらめていましたが萩原さんの素晴らしい機転で私の元に戻り感謝しています。これまで時には展覧会に出展し、現在は我が家の家宝にしています。